かつら事件を起こしても最後まで演じ切った花組男役、芹香斗亜さんとは?
花組2番手男役芹香斗亜さん(愛称「キキ」)に降りかかったアクシンデントは、去年のベルサイユのばら公演で起こりました。オスカル役をしている芹香斗亜のかつらが、公演中に脱げてしまうというハプニングが起こったのです。そんな中でも最後まで演じ切った芹香さんとは、どんな人物でしょうか?
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芹香斗亜ー父親は、あの野球解説者
宝塚歌劇団には、タレントやスポーツマン、演出家など有名な親を持つ劇団生が存在し、演劇学校の入学式には、たびたび話題に上ります。芹香斗亜さんもその一人で、母親は、元タカラジェンヌ、父親は、野球解説者の山沖之彦さんです。
とはいえ、周りから「宝塚に入るの?」と言われ、一度は、宝塚から遠ざかっていたというエピソードを持っています。その後、数年ぶりに見た宝塚の舞台で、宝塚のおもしろさに魅了され、一発合格で受かったというのだから、やはり宝塚のDNAが流れていたのでしょう。
劇団側一押しの存在?芹香斗亜
花組2番手の芹香斗亜は、93期生の中で、娘役男役と合わせても一番の出世頭と言えます。新人公演の主演やバウホール公演の主演も経験し、星組時代には、アシックスのTVCMキャラクターの一員や2015年には、代々娘役が抜擢されていた阪急交通社の7代目イメージキャラクターにも抜擢されています。
2012年花組に組がえ後は、続けざまに新人公演の主演に抜擢されており、元花組トップスター蘭寿とむさん退団後は、現花組トップスター明日海りおさんのもとで、2番手として活躍中です。
話題のかつら事件、その内容は?
そんな順調なキャリアを持つ芹香斗亜さん。事件は、新トップ明日海りおさんの初お披露目の舞台、2日目に起こりました。ベルサイユのばらのオスカル役の芹香斗亜さんは、長いかつらをかぶっていたのですが、貴族の紋章を脱ぐ場面で紋章にひっかかり、かつらが脱げてしまったのです。
そのまま最後まで堂々演じ切った芹香さんは、暗転直前の舞台上でかぶりなおして、舞台を終えました。何が起こるか分からない舞台、ハプニングにも負けないその集中力こそが、人気男役に求められる素質の1つでは、ないでしょうか?
次期、トップスター候補との呼び声も高い?芹香斗亜
現在花組トップスターである明日海りおさんも若くしてトップスターになったと話題の人物ではありますが、その後継者として芹香斗亜さんが有力視されています。多く新人公演の主演を務め、スター街道を突っ走っている明日海さんのもとで、今後の活躍が期待されます。