2016年9月15日(木)~9月25日(日)に上演予定の花組公演「アイラブアインシュタイン」。
こちらは男役としてこのところますます円熟味を増してきた瀬戸かずやさんの初バウホール主演作品となります。
花組ファンとしても意外なキャストと、内容となったこの作品の現在までわかっている情報をお届けします。
花組「アイラブアインシュタイン」はどんな作品?
天才科学者アルバート(瀬戸かずや)が開発したアンドロイドが、人々の生活になくてはならないものになった世の中。
アルバートのもとに、エルザ(城妃美伶)というアンドロイドが助けを求めにやって来ます。
アンドロイドたちに働く場所を奪われた人間達による反アンドロイド運動が活発になるなか、エルザは人間と平和に共存するには自分たちアンドロイドにも「感情」が必要と考え自分にも感情を与えてほしいと言うのです。
そんなエルザに亡き妻ミレーヴァ(桜咲彩花)の面影を見たアルバートは、科学者仲間であるトーマス(水美舞斗)の力を借りながら、エルザに感情を与えようと奮闘します。
ひたむきで純粋なエルザに次第に惹かれていくアルバートに対し、エルザはどうしても「愛」の感情だけは理解することができずにいました。
愛とは何かと問われたアルバートは、ミレーヴァをどんな風に愛していたのか、どんな感情だったのかを伝えようとするが、何故かどうしても思い出せず…。
人間と人間が開発したアンドロイド。ふたりの間に愛情が芽生えるのでしょうか。
一見難しそうなストーリーに思えますが、「愛」だけがどうしてもわからないアンドロイドであるエルザに感情を教えることにある主人公アルバート、という設定には愛と感動を追求してきた宝塚歌劇ならではの王道作品のエッセンスがつめこまれていながらもドラマティックなストーリーが期待できますね。
期待の主要キャスト!念願の初主演
主人公アルバートは、もちろん瀬戸かずやさん。
花組の舞台ではこれまでその大人の男役らしいルックス、それに身長と包容力のある演技から、渋い役柄から悪役らしいオジサマの役まで幅広くこなしてきた瀬戸さん。
アルバートは天才科学者という奇想天外な役柄ではありますが、もしかしたら草食系?なのかもしれません。
彼の亡き妻ミレーヴァには桜咲彩花さん。
可憐でいてしっかりとしたお芝居とこれまで花組娘役の鑑といえる彼女。ミレーヴァはアルバートの過去そのものともいえる難しい役どころですから、彼女の演技がこの舞台の成功そのものにつながっているといっても過言ではないでしょう。
そしてヒロイン・アンドロイドのエルザ役は、城妃美伶さん。
先日発表があった花組トップ娘役の花乃まりあさんの退団後、次期トップと予想されている方も少なくないはず。
このところ「アーネストインラブ」、「ミーアンドマイガール」新公、とヒロインを立て続けて演じていることからその愛らしさと歌唱力で瀬戸さんとどんな切ない愛情表現をみせてくれるかに注目です。