「金田一少年の事件簿」原作者・天樹征丸が、企画・脚本を担当した、Zoomドラマ『金田一少年の事件簿 STAY HOME殺人事件』が配信されることが発表された。ドラマは前編・後編の二部構成となっており、前編はYouTubeでの無料配信、後編はツイキャスプレミア(500円のチケット事前購入制)で配信される。


ドラマでは、容疑者を演じる俳優たちとアニメーションアプリで加工された一(はじめ)・美雪がZoom画面に登場。演者はリモートでzoom越しに演技をしたという。

この自粛期間中、エンタメ業界では新作の発表がなかなか見られず映画も軒並み公開延期となる中、『金田一少年の事件簿 STAY HOME殺人事件』は今や定着したとも言えるビデオチャットを前向きに活用した。視聴者はドラマを見ながら犯人当てに参加でき、当選者は出演者との「zoom打ち上げ」に参加できるとのことでファンサービスにも積極的だ。

アフターコロナの新しいエンタメの形が模索されている。「パソコンとスマホを使い回してつくりました。制作費もほとんどかけておりません。すべてが初めてのチャレンジでしたが、大変面白い仕上がりになったと自負しております。(原作者 天樹征丸)」と、これまでにない新しい取り組みの映像作品として注目を集めている。
原作者 天樹征丸からのメッセージ

新型コロナ感染拡大予防のための自粛により、ご承知のようにテレビ番組や舞台、ライブ等も新しい作品を制作、発表が叶わなくなり、舞台・映像クリエイ
ティブ関係者はいま正に、呻吟しています。人と人が会えない、集まれないことによるダメージをもっとも大きく被ったのは、この業界ではないでしょうか。
またテレビの視聴者、演劇ファンにとっても、「再放送」や「レンタルドラマ」ばかりを観る状態になっており、新作を観ることができないジレンマが大変なストレスになっているのではないかと思います。
私どもは漫画「金田一少年の事件簿」(※現在は講談社イブニング誌で『金田一37歳の事件簿』を連載中)の原作を手がけておりますが、このエンターテイメントの危機に際して、自分たちになにかできることはないか、と自粛期間中、模索しておりました。
その結果、持ち上がったのが、Zoomを活用した「金田一少年の事件簿」の本格ミステリー・ドラマ、「ステイホーム殺人事件」(前後編・合計約60分)の企画です。
シナリオは金田一少年の事件簿の原作者・天樹征丸の手になる新作、書き下ろし。登場する俳優たちには、スタジオに集合することなくそれぞれが家から、脚本に合わせてZoom越しに演技をしてもらいます。
また、主役の漫画の表紙の金田一一(はじめ)と七瀬美雪は、漫画の顔をアニメーションアプリで加工して、Zoom画面の枠のなかに登場します。
声の出演は、アニメ「金田一少年の事件簿」にも、金田一少年と美雪の役を演じていただいた声優おふたりです。
お話は、豪邸で発生した謎の老女殺人事件から始まります。事件に関わるとみられ、集められた容疑者たちが、Zoomの画面のひとつずつに顔を見せ、それぞれに無実を主張します。そのなかにいる真犯人を、金田一少年が持ち前の天才的推理でズバリ当てていく、というストーリーです。
制作のメインスタッフは天樹征丸とその友人たち数人で、パソコンとスマホを使い回してつくりました。制作費もほとんどかけておりません。すべてが初めてのチャレンジでしたが、大変面白い仕上がりになったと自負しております。
このような情勢の中、大きな舞台に出ることのできない役者さんや、声優さん、舞台クリエーターのみなさんは、ご自身でさまざまな発信をされ、前向きに頑張っていらっしゃると思います。そんなみなさまへのエールとして、今回のような本格的zoomミステリードラマに取り組んでみました。
これからも「今だからできること」を「今だから繋がれる仲間」とともに企画・実現していき、アフターコロナの社会で新しいエンタメの世界を拓いていきたいと考えています。
天樹征丸