7月28日、大手芸能事務所のHYBE(ハイブ)が2026年第2四半期の連結決算を発表しました。
売上高は1兆4,500億ウォン(約1,600億円)、営業利益は1,709億ウォンを記録。韓国エンタメ企業として史上初となる、単一四半期での売上1兆ウォン突破という歴史的な快挙を達成しました。
これまで韓国エンタメ業界では「四半期売上1兆ウォン」は大きな壁とされており、今回の記録はHYBEが世界市場で存在感をさらに高めていることを示す象徴的な結果となっています。
BTSのカムバックとワールドツアーが業績を牽引

今回の記録的な好業績を牽引したのは、看板グループBTS(防弾少年団)の完全体復帰とワールドツアーです。
公演売上だけで6,477億ウォンにのぼり、CD販売や音楽ストリーミング、公式グッズ(MD)、ファンコミュニティサービスなど、多角的な事業にも大きな波及効果をもたらしました。
HYBEはライブのチケット収入だけでなく、ツアー開催に合わせてアルバムやグッズの販売、Weverseの利用増加など複数の事業が同時に伸びる収益構造を持っています。
1回のワールドツアーがさまざまな事業の売上につながることも、今回の好決算を支えた要因のひとつとみられています。
さらにSEVENTEEN、ENHYPEN、LE SSERAFIM、ILLITをはじめとする所属アーティストも精力的な活動を展開。
複数の人気グループが安定して収益を生み出す「マルチレーベル戦略」が機能している点も、HYBEの強みとして注目されています。
プラットフォーム「Weverse」の最高成長と現地メディアの反応
自社プラットフォーム「Weverse(ウィバース/※)」の月間アクティブユーザー数(MAU)は1,443万人と過去最高を更新しました。
Weverseはファンコミュニティとしてだけでなく、限定コンテンツの配信や公式グッズの販売、ライブ配信などを一つのプラットフォームで提供しており、アーティストの活動と連動して収益を拡大できる点が大きな特徴です。
現地韓国メディアは「K-POPビジネスの成長性とグローバル競争力を証明した」「エンタメ産業の構造的進化を示す金字塔」と一斉に報道。アーティストの活動とデジタルプラットフォームを組み合わせたHYBE独自のビジネスモデルが、市場から高く評価されました。
また、BTSの完全体活動再開による勢いだけでなく、複数の人気アーティストが継続的に成果を上げていることから、市場では今後も安定した成長が続くとの期待が高まっています。
下半期も所属アーティストによるワールドツアーや各種グローバルプロジェクトが控えており、HYBEのさらなる事業拡大に注目が集まっています。
(※)Weverse(ウィバース):HYBEが運営するグローバルファンコミュニティプラットフォーム。アーティストとファンの直接交流や限定コンテンツ配信、公式グッズ購入などが一体化している。