花組公演「ME AND MY GIRL」で退団することが発表された男役ジェンヌのひとり、七輝かおるさん。
彼女のこれまでの活躍舞台を振り返りながら、役どころとともに伝えていきます。
【七輝かおるはどんなタカラジェンヌ?】
七輝さんは神奈川県出身。
2012年3月宙組公演「華やかなりし日々」「Crymax」で初舞台を踏んだ98期生です。
花組に配属されましたが、花組の男役がどちらかというと、がっしりとした強いイメージがあるひとが多いのに対して七輝さんはスマートでいて女性らしい美しさを兼ね備えていて、長身でダンスが得意な男役として目を惹く存在でした。
【花組での七輝かおるの活躍】
2013年「愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-」新人公演では、舞台の隅で善悪をイメージし物語の行く末をみつめるエンジェル・ホワイトを熱演。
彼女の持ち味、抜群のプロポーション、バレエを生かしたダンス、中性的な雰囲気がうまく合わさって七輝さんの宝塚での代表的な役となりました。
この公演は宝塚では比較的珍しくオーディションがあらかじめあったそうですが、それでエンジェル・ホワイトを射止めたのですから彼女の実力の高さがよくわかります。
【活躍の場が少なかった?七輝かおる】
しかし2014年に「ラスト・タイクーン ―ハリウッドの帝王、不滅の愛―/TAKARAZUKA ∞夢眩」にて怪我により休演。
その後はたびたび舞台を休演、理由がない限り全員出演する大劇場公演(東京宝塚劇場公演)以外のバウホールや梅田芸術劇場などのいわゆる小公演では、出演者一覧に名前が載ることがとても少なく2016年「アーネスト・イン・ラブ」が初めての大劇場以外の公演出演となりました。
【「ME AND MY GIRL」での七輝かおるのみどころ】
七輝さんにとって最後の公演となる「ME AND MY GIRL」。
宝塚歌劇を代表する名作ミュージカルですが、実は役が少なく、ファン以外には七輝さんをみつけるのは大変かもしれません。
貴族屋敷の執事たち、料理するコックたちなどのシーンで出演が予想できますから探してみてください。
そしてなにより名曲「ランベスウォーク」では彼女の軽快なダンスが見られることでしょう。
最後の舞台で精いっぱい自分を出し切る七輝さんを目に焼きつけてください。
著者:Seikacat