客席の有名人を狙い撃ち!編
<安蘭けいさん&初演メンバーversion>
まずはなんといっても、スカピンを成功に導いた初演メンバーがそろって観劇した日のアドリブから。
主役を務めた安蘭けいさんはじめ、柚希礼音さん、遠野あすかさんなど元星組メンバーを前にして、礼さんはやや緊張していたようですが、紅さんが仕掛けます。
パーシーが、自分と色違いの「ブルーの衣装を着て初代パーシー安蘭けいさんの出来上がり!」と勧めたところ、少しためらったものの「結構です」と断ったショーヴラン。
それではと、ちょうど今着ている黒の衣装で初代ショーヴラン柚希礼音さんはどうかと問われると、「新しい衣装なので」と返す礼さんに「君、結構言うね」とつっこむ紅さん。
ラストは「星組バンザーイ!」としめくくりました。
紅さんがラストチャンスで射止めた新人公演の主演で、そこから始めるスター街道の原点となったスカピン初演。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』安蘭けいさん×紅ゆずる 対談より
9年前には、本役さんとして安蘭さんから多くを学んだ紅さんが、トップスターとして同作を演じ、さらに初代パーシーに晴れ姿を見てもらうという、星組ファンならきっと胸が熱くなる日を明るく彩ってくれました。
<松任谷由実さんversion>
歌手の松任谷由実さんが観劇した回では、ユーミンのアルバムにかけたアドリブに。
「アルバム宇宙図書館にかけて、宇宙服なんてどう?」「宇宙人は?」とたたみかけるも断られたパーシーが、自分が宇宙人になってしまおうと歌ったのは、「真夏の世の夢」!
ユーミンの名曲を歌いながら舞台からはけていったといいます。
一見宝塚とは縁遠いかに見えるユーミンも、実は涼風真世さん主演「PUCK」で曲を提供しています。
同じ小池修一郎さん演出の作品を観劇して、客席も盛り上がったのではないでしょうか。