男役をめきめき極める礼さんですが、紅ゆずるさんがレット・バトラーを演じた2014年「風と共に去りぬ」ではヒロインであるスカーレット・オハラ役もこなしています。
当時は地声が低いことで苦労されたそうですが、可愛らしさのあるスカーレットを情熱的に演じられました。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2014年 星組公演 『風と共に去りぬ』より
また、2015年には「ガイズ&ドールズ」でもう一度紅さんの恋人役をされています。紅さん演じるネイサン・デトロイトの恋人であるアデレイドはスカーレットよりもさらに可愛らしさのある役。
役作りの為、お稽古中はずっと紅さんのことを見るようにしたり、高い声で早口が言えるようにボーカロイドの歌を歌うトレーニングをしたそう。
女役を演じきった衝動から、終演後は「早く男役がやりたい!」と強くおもったそうです。やはり、どんな可愛らしい女役を演じても、礼さんは根っからの男役さんなんですね!
礼さんが正式に2番手スターとなったのは「タカラヅカスペシャル2016」のポスターでの2番手ポジション写真、もしくは「スカーレット・ピンパーネル」のショーブランの役を掴んだ時でしょうか。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2017年 星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』より
柚希礼音さんも演じたショーブラン。
ポスターを見て、確実に引き継がれていく星組の伝統を感じグッときたファンの方も多いのではないでしょうか。
どちらにせよ、2番手羽根を背負って大階段を下りる姿は感慨深いものがあります!
オシャレで粋な紅さんと、濃厚な男役を目指す礼さん。
この二人の生み出す相乗効果でこれからの星組がどうなっていくのは楽しみです。
紅さんと礼さんは、宝塚GRATH2017年4月号の座談会で、これからどんな関係性の役を演じてみたいかについてこう語っています。
「礼⇒私はここ二作敵役が続いているので、仲良しの役が演りたい!
紅⇒そうやな。でもどうしても敵対する系の役が多くなるよね~。敵だと思ってたけど本当はめっちゃいい人だった、とかは?ザックとフォーリー軍曹(『愛と青春の旅立ち』)みたいな!」
出典:©宝塚GRATH2017年4月号より
お二人の希望はファンの希望!ファンとして期待が膨らみますね!