古着屋、ライブハウス、小劇場が立ち並び、”サブカルチャーの聖地”として愛されている下北沢。ですが、別名「演劇の街」「劇場の街」とも呼ばれているのを知っていますか?
代表的な建物・本多劇場をはじめとし、駅周辺だけでも10以上もの劇場があるんです。
演劇好きにとっても劇団員にとっても欠かせない「演劇の街」下北沢の歴史を紐解きながら、おすすめの劇場トップ3を紹介していきましょう。
◆「演劇の街」下北沢で巡る小劇場の魅力
京王電鉄・小田急電鉄が走るサブカルチャーが詰まった街・下北沢。古着に身を包んだお洒落さんたちが闊歩している印象が強いかもしれませんが、よくよくみると個性的な方たちを目にします。
そう彼らは演劇に人生を捧げる夢見る劇団員の方々。(役者としての道は厳しく、劇団員として稼げるお給料は僅かなため独特なスタイルの方が多めなのです)
「演劇の街」と呼ばれる下北沢にはざっとみても10を超える小劇場が存在します。その数は都内でも屈指の多さといえるでしょう。
小劇場の魅力はなんといっても彼ら役者との距離。気迫こもった演技やその息遣い、体温まで伝わってきそうな近さは小劇場ならではの臨場感を味わうことができるんです。
ではどうして下北沢に小劇場が集まるようになり「演劇の街」と称されるほどまでになったのか。
下北沢で観劇するなら外すことのできないおすすめ劇場トップ3を紹介するとともに、その歴史を紐解きます。
◆『本多劇場』下北沢を代表するNo.1の劇場と行ったらここ!
「演劇の街」を作り上げたのは、演劇好きなら知らない人はいない”本多劇場グループ”を立ち上げた本多一夫さんの功績によるもの。
映画俳優を志し、自身もひとりの役者として夢を追ってきた本多一夫さんが下北沢に建てた『本多劇場』は”本多劇場グループ”の中でも最大規模を誇ります。
出典:©株式会社世田谷フロンティア 本多劇場 – 世田谷情報局 より
小劇場というとマイナーな劇団ばかりかと思いきや、今やテレビドラマにも引っ張りだこな宮藤官九郎や阿部サダヲら、人気役者が所属する劇団・大人計画なども本多劇場で公演を行っているんです。
座席数は400席に満たない程度ですが連日演劇好きが集う歴史ある劇場のひとつでもあり、若手役者たちの登竜門的存在でもあります。