王妃の館では「あきりくコンビ」で新境地開拓!ロイヤルイケメン・澄輝さやとさんの魅力に迫る
強さと弱さを持った皇太子【エリザベートー愛と死の輪舞ー】ルドルフ役
2016年宙組公演の「エリザベートー愛と死の輪舞ー」では、エリザベートの息子ルドルフ役のほかに、革命家エルマー・バチャーニーとシュテファンの全3役を演じています。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』公演画像より
この公演では、桜木みなとさん・蒼羽りくさんが同じ3役を役替わりでつとめています。
ルドルフは最終的にトートによって死に誘われてしまいます。このルドルフは母親の愛に飢え、常に孤独と不安に苛まれていました。
このルドルフは演じる人によって、三者三様のルドルフを見ることができます。何度も見たくなる、これが役替わりの良さでもありますね。
出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
タカラヅカ・スカイ・ステージ「ぽっぷ あっぷ Time#49 宙組『エリザベート-愛と死の輪舞-』」より
簡単に三人のルドルフ像について、筆者の個人的な意見を述べていきます。
まずは、桜木みなとさん。
桜木みなとさん演じるルドルフは、何より母親を愛し母親に愛されたかった、愛を求めた悲劇の皇太子ルドルフでした。
エリザベート役の実咲凛音さんと桜木みなとさんはスター揃いの95期で同期ということもあり、この二人が親子役というのは感慨深いものがあります。
次に蒼羽りくさん。
蒼羽ルドルフは、寂しさをいっぱいに抱えた、か弱く気高い皇太子ルドルフでした。
トートに誑かされても無理はないと思ってしまう、純粋で可愛らしい雰囲気があります。パレードで見せる笑顔では、何だかホッとしてしまいました。
そして、澄輝さやとさん。
澄輝ルドルフは、ロイヤルで高貴な雰囲気がぴったりのルドルフでした。
ハンガリーとハプスブルク家の滅亡を阻止しようと、孤独と不安を拭うように皇太子としての役割をしっかりと果たそうとしていました。
澄輝さやとさん自身、ルドルフ=儚い・繊細・壊れやすいというイメージがあったそうです。
しかし、実際にルドルフを演じてみると、革命や家の再興のために意志を強く持っている部分も感じたそうです。
この気持ちや役の解釈が、悲しみや苦しみを隠して皇太子としての務めを果たそうとするルドルフになったのかもしれませんね。
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