「エリザベート」で退団を決意。朝夏まなと最終章へ
宙組を見事に率いてきた朝夏まなとさんが卒業を決断したのは、「エリザベート」公演中。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2016年宙組公演『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』より
退団会見では、「日本初演20周年記念という節目の年に、『エリザベート』という大作に宙組が挑戦させていただき、みんなの意識がひとつになった感覚と、私自身はトート役を無事に務めることができたことに充実感を得ましたので、決意いたしました。」と述べています。
「王妃の館」では、相手役・実咲凜音を見事に送り出しました。
実咲凜音さん卒業後、あえて相手役を固定せずに「男役・朝夏まなと」としての道を追求する姿には、潔いカッコよさがあります。
あるいは、組子やファン全体が「まぁ様の相手役」と言えるのかもしれません。
卒業までの公演は、あと2つ。
初めてのコンサート「A Motion」では、朝夏まなとさんの魅力がこれでもか!と詰め込まれているはず。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP
2017年宙組公演『A Motion』より
全国ツアーの「HOT EYES!!」でも、アイドルのコンサートさながらの客席の熱狂を引き起こしたまぁ様ですから、すでに黄色い歓声が聞こえるようです。
もちろん、組子想いのまぁ様ですから、出演者全員が魅力的に見える構成になっていることでしょう。
演出の齋藤吉正先生は、「TOP HAT」でも宙組の魅力を上手に表現してくれた立役者。盛り上がりが大いに期待できます。
そして、サヨナラ公演「神々の土地 / クラシカル ビジュー」。
朝夏まなとさんの繊細なお芝居、ダイナミックなダンスが存分に堪能できる2本立てになること間違いありません。
宙組トップスター・朝夏まなとさんの最終章は、悲しくもありますが、同時に楽しみでもあります。
宙組の太陽・朝夏まなとの姿を目に焼き付けよう
朝夏まなとさんが宙組で魅せてくれたさまざまな舞台は、私たちにたくさんの夢とトキメキを与えてくれました。
卒業する最後の日まで、まぁ様はさらなる高みを目指し、舞台に挑み続けることでしょう。
私たちも、後悔しないように宙組の太陽・朝夏まなとさんのラストステージを、しっかり目に焼き付る必要があるのです。
著者:海野りんご