なかなか役に恵まれなかった下級生時代
宝塚への愛あふれていた紅ゆずるさんですが、下級生時代は決して目立った存在ではありませんでした。
本人も、「願わくばお役をいただきたい、ソロを歌ってみたい」と思いつつも、なかなか叶わずレッスンに通う日々だったそうです。

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
タカラヅカ・スカイ・ステージ「はじまりの時~新生星組 紅ゆずる~」より
いわゆる路線スターといわれるタカラジェンヌは、配属されてすぐに台詞がもらえたり、新人公演でメインキャストに抜擢されたりするもの。しかし、紅ゆずるさんの初ゼリフは2005年。
大きな転機になったのは、2008年「アンナ・カレーニナ」のアレクセイ・カレーニン役。
初めての通し役で、お芝居の楽しさを実感した公演になったそうです。それまで「無名」だった紅ゆずるさんを、初めて認識した!という方も多いのではないでしょうか。
経験が少ないこともあって、まだまだ荒削りではありましたが、この作品をきっかけに一躍期待の若手に躍り出たことは間違いありません。
[next_heading title=「スター・紅ゆずる」が誕生した新人公演パーシー役]