飛躍のきっかけとなった、宙組から雪組への組替え
将来を期待される若手として、宙組で活躍の場が増えていた早霧せいなさんですが、2009年に雪組へ組替えが発表されます。
選ばれしタカラジェンヌしか経験しない”組替え”は、本人にとって大きな飛躍のチャンス。
早霧せいなさんにとっても、ちょうど「そろそろ独り立ちしなきゃ」と思っていた時期だったそうで、組替えは「変わる」ための良いきっかけとなったようです。
組替え後は、同期の沙央くらまさんと”ニコイチ”のようなポジションに。「雪景色」ではW主演という形式で、同じ役を演じました。同期と切磋琢磨することで、早霧せいなさんの魅力がより洗練されていったのではないかと思います。

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
タカラヅカ・スカイ・ステージ『雪景色(’09雪組・東特・千秋楽 主演:早霧せいな)』より
決して長身ではなく、中性的なルックスが魅力の早霧さんは、どちらかと言うと「美少年」のイメージが強い存在でしたが、雪組で様々な役に挑戦することで、自分の殻を次々に破り、周囲からの評価を大きく変えていきました。
特に「ロジェ」では冷徹な殺し屋という役どころで、それまでのイメージを一新!
公演ごとにさまざまな表情を魅せてくれました。
早霧せいな2番手時代の印象的な役と言えば
音月桂さんのトップスター就任に伴い、2番手として組の中の重要ポジションを担った早霧せいなさん。
音月桂さん・壮一帆さんという2人のトップスターを支える中で、これまで以上に様々な役柄に挑戦し、熱くてキザな男役・繊細なお芝居の男役といった個性を確立させました。
2番手時代の中で、特に印象的な作品は?と聞かれたら、次の3作をオススメします。
<ニジンスキー>

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ
タカラヅカ・スカイ・ステージ『ニジンスキー-奇跡の舞神-(’11年雪組・バウ)』より
初めての単独主演公演。
伝説の天才バレエダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーの孤高の美しさが、早霧せいなさんの魅力に重なった作品です。
特に、命を削るようなダンスシーンは圧巻。緒月遠麻さん演じるセルゲイとの関係や、狂っていく様子は、宝塚作品としては異例の演出。
しかし、品を失わずに表現する姿からは、早霧せいなさんの舞台人としての輝きを感じました。2番手時代だからこそ経験できた主演作品と言えます。
ちなみに、ちぎちゃんの魅力の1つ(?)に、真面目ゆえに面白みのある「ごあいさつ」がありますが、この公演からしっかりその片鱗が現れている点もポイントです笑。