「ひかりふる路」で熱演した、美しすぎる女役
「ひかりふる路」では、”ジロンド派の女王”と呼ばれる女性・ロラン夫人を熱演。
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』『SUPER VOYAGER!』より気品ある女性でありながら、男性社会の中で強く生き抜いてきたことを感じさせる、知性ある女性を熱演していました。
実は、彩凪翔さんがお芝居で女役に挑戦するのは、これが2度目(前回は「ニジンスキー」)。その経験も活かしながら、今の年次だからできる役作りでファンを魅了しました。
なにより、ドレスの着こなしが美しく、男役では見られないデコルテラインは絶品。
男役としてのキャリアも活かされ、娘役が演じるのではなく、男役が演じる女性としての役割を果たしていた名演だと思います。
出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』 『SUPER VOYAGER!』初日舞台映像(ロング)より
この公演を通じて、彩凪翔さんの色気は格段にアップ。
お芝居で女役を演じているからか、ショーでは一層伸びやかに歌い踊る「彩凪翔」を堪能できたのも素晴らしかったです。「暴風雪」のオラオラ感、かっこよすぎて忘れられません!
男役として充実ぶりを見せる彩凪翔から目が離せない
出典:©宝塚歌劇団 公式HP 雪組公演『凱旋門』『Gato Bonito!!』より公演ごとに新たな魅力をのぞかせ、男役を極めている彩凪翔さん。
確かな実力と華があるからこそ、舞台上で輝き、ファンの心を捉えて離しません。
2018年の終盤には、「ファントム」の再演に際してシャンドン伯爵とアランの役替りに挑みます。
ファンにとっては、一粒で2度美味しい公演となりますね。過去にトップスターが演じてきた大役と、芝居の技量が問われる役。
今の凪様であれば、これまでの誰とも違うキャラクターを見せてくれると今から楽しみです。
著者:海野りんご