【ちぎみゆ退団に捧ぐ】早霧せいな・咲妃みゆの舞台を振り返る(後編)

【ちぎみゆ退団に捧ぐ】早霧せいな・咲妃みゆの舞台を振り返る(後編)

ちぎみゆの集大成「幕末太陽傳」

そして、サヨナラ公演「幕末太陽傳」。

遊郭で散財し、お金が払えないから働く居残り佐平次と、品川の遊郭の女郎おそめという、”清く正しく美しく”の世界からかけ離れた役を熱演。

ちぎみゆ 退団出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』より
人間臭いキャラクターが宝塚の世界で見事に息づく名作が誕生しました。

サヨナラだけど、サヨナラらしくない。カラッと笑って去っていく…というのが、なんともちぎみゆらしくはありませんか。


出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』『Dramatic “S”!』初日舞台映像 (ロング)より

「伯爵令嬢」「ルパン三世」「るろうに剣心」「ローマの休日」と、”舞台化は難しいのでは”と思われた原作もののミュージカル化を全て成功させてきたちぎみゆの集大成にふさわしい演目だと思います。

なにより、ハッピーエンドなのがちぎみゆにピッタリ!

「Dramatic”S”!」では、早霧せいなさんの魅力が存分に発揮されています。

「絆」の場面は涙なくして見られませんし、望海風斗さんの影ソロ「別れの曲」に乗せたデュエットダンスは、ちぎみゆのこれまでの歴史を感じさせるような、清らかな名ナンバーです。

千秋楽が近づくにつれ、さらに熱量が高まることでしょう。

👉 宝塚大劇場公演のサヨナラショーにて・・・

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