宝塚大劇場の千秋楽に併せて行われたサヨナラショーも、いかにも”ちぎみゆ”らしいものでした。
通常、トップスターのサヨナラショーはソロ歌唱が多くなるものですが、ちぎみゆのサヨナラショーはデュエットの割合が多かったのです(デュエットのソング3曲、デュエットダンス1曲)。
また、演目も2人で相談したのだとか。真っ青な生地に雪の結晶があしらわれた新調のお衣装に包まれた2人は、まばゆく美しかったです。
出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』より
千秋楽のごあいさつも、”ちぎみゆ”100%。
6回続いたカーテンコールの最後、緞帳前に2人で登場し、
「私の愛する人のイニシャルはSです。早霧せいなさんです」
「こうして手のひらで転がされながら、3年やってきました。たくさんの方に見守られ、2人で卒業できて本当に幸せです」
と述べ、これからも夫婦漫才を見せてくれることを予感させる幕引きでした。
ちぎみゆよ、永遠に!
出典:©宝塚歌劇団 雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』より
たくさんの名舞台と、胸キュンエピソードを残してくれたちぎみゆ。
宝塚の歴史に燦然と輝くゴールデンコンビとして、これからも語り継がれていくことでしょう。
願うなら、ずっとちぎみゆの作る舞台を見ていたいけれど、いつか終わりがあるからこそ美しいのが宝塚の世界。
卒業を目前に控えた今、ちぎみゆは一番美しく輝いている姿になっているのだと思います。
ちぎみゆよ、永遠に!
著者:海野りんご