「1789」と「瑠璃色の刻」では若き革命家ロベスピエールとして描かれる
若き革命家としてロベスピエールが描かれたのが「1789」。宝塚では2015年に上演されました。出典:©宝塚歌劇団 月組公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』より
主人公のロナンが革命に身を投じるきっかけとなった人物たちの一人で、現・月組トップスターの珠城りょうさんが演じていました。
珠城さんのキャラクターもありますが、恐怖政治なんて思い浮かばないほど純粋な青年風のロベスピエールでした。
ただ、革命という目的に向かう人物ということで、ギラギラと燃える熱い魂を感じさせるシーンもありました。出典:©宝塚歌劇団 月組公演『瑠璃色の刻』より
また、「瑠璃色の刻」に登場したロベスピエールも若き革命家として描かれました。演じたのは宇月颯さん。
熱い演説を繰り広げる見せ場もあり、物語をドラマティックに盛り上げる一人として重要な役割を果たしました。
「スカーレット・ピンパーネル」では悲哀を感じさせる独裁者ロベスピエール
ロベスピエールがフランス革命を大きく動かし、新しいフランスを生み出した一人であることは間違いありませんが、恐怖政治の主導者として恐れられたり疎まれたりというイメージも強いことでしょう。出典:©宝塚歌劇団 星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』より
そんな一面をクローズアップして描かれているのが「スカーレット・ピンパーネル」。
主人公のパーシーはイギリス人。恐怖政治に揺れるパリで、罪もなく非道な目に合わされる人々を救うヒーローです。
敵対するのが革命軍のショーヴラン。
ロベスピエールはジャコバン党のリーダーとして、ショーヴランに指示する立場の人間として描かれました。
何度か上演されているこの作品ですが、2017年春の公演では脇役に近かったロベスピエールの役が3番手格として描かれました。
演じたのは七海ひろきさん。これまで描かれなかった独裁者としてのロベスピエールの焦りや孤独までをリアルに表現し、悪役の悲哀を感じさせました。
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