伶美うららが最後に演じる、美貌の未亡人
「神々の土地」で伶美うららさんが演じるのは、大公妃イリナ。年の離れた夫に嫁ぎ、未亡人となった女性です。
朝夏まなとさん演じるドミトリーの育ての親であり、2人の間には恋心が描写されそう。
実質、朝夏まなとさんサヨナラ公演の相手役とも言えるのではないかと思います。

出典:©宝塚歌劇団 宙組公演 『神々の土地』『クラシカル ビジュー』より
「同士のような関係」に描かれるとも言われており、それもまた朝夏まなとさん・伶美うららさんの関係性にピッタリのように感じます。
この作品は、「翼ある人びと」の上田久美子先生の作・演出。
伶美うららさんには大人の女性、抱擁力ある女性としての魅力的な描写を宛ててくれるのではと思います。
上田先生の描く繊細なお芝居は、伶美うららさんのしっとりとした魅力を最大限引き出してくれることでしょう。
また、ショー「クラシカルビジュー」でも、筆頭娘役としてたくさんの場面を担うのではと思います。
伶美うららさんの美しさ、華やかさが存分に活かされるはずです。
トップ娘役不在という異例の公演ではありますが、そのポジションを埋める以上の活躍があるのではないでしょうか。
きっと、娘役の集大成としてさらなる輝きを見せてくれるに違いありません。
舞台の華、伶美うららは私達の心に残り続ける

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ 宝塚グラフ5月号(2017年)より
伶美うららさんには、「歌」という苦手分野の指摘がありました。
しかし、大役を担う中で徐々に歌唱力にも磨きをかけ「心」を歌うという意味では高い能力があったと思います。
そして、情感あふれるお芝居は、観客の心を動かし、どの役も深く印象づけました。
そしてなにより、舞台のどこにいても目立つ「華」!
トップ娘役にはならなくとも、宝塚の財産として、舞台を彩ってくれるだろうと思っていただけに、退団が惜しまれます。
娘役・伶美うららの集大成の舞台。しっかり見届けたいと思います。
著者:海野りんご