己龍は2007年に結成され、2015年には日本武道館公演を成功させたりと、今やヴィジュアルシーンに欠かせない存在になったバンドです。メンバー各々が自分のカラーを持ち、楽曲のコンセプトは「和製ホラー」視的コンセプトとしては「痛絶ノスタルジック」とのこと。
琴や和笛を組み込むことで独特の世界を創りだしている楽曲に定評のある己龍。今回はその楽曲群から、筆者が独自に選んだ人気の三曲をランキング形式で紹介したいと思います。
第三位
「九尾(きゅうび)」
この曲は発表されたとき、そのMVの過激さにファンのみならず多くの人を驚かせ、ツイッターでトレンド入りするほどの反響をよびました。曲名は妖怪「九尾の狐」からの命名でしょうか。
出典:©B.P.RECORDS
己龍「九尾」MUSIC VIDEO(youtube) より
全体的に和製ホラーという呼び名に相応しい仕上がりの楽曲となっていおり、出だしから荒々しいギターサウンドで幕を開け、時おり挿入されるデスボイスが印象に残ります。一度聴いただけでも「今宵は宴なり」のフレーズが頭に残るでしょう。
間奏では卓越したギターテクニックを存分に披露し、まさにギターで魅せてくれます。またドラムが刻む激しくリズムはヘドバンにぴったりで、ライブでも盛り上がる曲だと思われます。
MVは話題になったのも頷ける、非常に過激な仕上がりです。おどろおどろしい雰囲気の中で鬼火が飛び、あげくメンバーが切腹までしてしまいます。血まみれのシーンが盛りだくさんですので、心臓の弱い方には刺激が強いかもしれません。