『お仕事シリーズ第1弾』「花咲くいろは」を紐解く
それでは改めて”お仕事シリーズ”の魅力を紐解いていきましょう。
「花咲くいろは」は2011年に制作された”お仕事シリーズ”第1弾。
出典:©花いろ旅館組合
「劇場版 花咲くいろは HSH」公式(@hanairo_hsh)Twitterより
主人公の松前緒花(まつまえ おはな)は東京で母の皐月と2人暮らしをしていましたが、皐月が夜逃げをするため、石川県の湯乃鷺(ゆのさぎ)温泉街にある皐月の実家の旅館、喜翆荘(きっすいそう)で高校に通いながら住み込みで仲居として働くことに。喜翆荘の個性的な従業員と共に働きながら成長していくというストーリーです。
「花咲くいろは」の3つの注目ポイント!
●「同級生2人との距離感の変化」
出典:©花いろ旅館組合
「劇場版 花咲くいろは HSH」公式(@hanairo_hsh)Twitterより
喜翆荘で緒花と一緒に働く2人の同級生。仲居の押水菜子(おしみず なこ)と板前見習いとして住み込みで働く鶴来民子(つるぎ みんこ)。
緒花が東京から喜翆荘に来たばかりの頃は、2人とも緒花に心を開いていませんでしたが、共に働いていくうちに変化する2人の心境や緒花との距離感は、この年代だからこその成長を感じることができ、見ている人の心を動かします。
●「東京と石川を結ぶ恋の行方は!?」
緒花は、東京に自分の事を好きだと言ってくれた同級生の種村孝一(たねむら こういち)を残し喜翆荘に来ました。
喜翆荘の仕事の中で孝一の存在の大きさに徐々に気づき始める緒花。そんな甘酸っぱいラブコメ要素もあり、2人の恋の行方にも注目です!
●「親子三代のヒューマンドラマ」
出典:©花いろ旅館組合
「劇場版 花咲くいろは HSH」公式(@hanairo_hsh)Twitterより
「花咲くいろは」では緒花と皐月、そして皐月の母(緒花の祖母)であり喜翆荘の女将である四十万スイ(しじま すい)の親子三代のストーリーも描かれます。
皐月は過去に喜翆荘を継がないという理由でスイから絶縁され、東京で暮らしていますが、緒花が喜翆荘で働いていることにより皐月とスイの関係も変化していきます。
物語の随所でこの親子三代のストーリが絡み、P.A.WORKSの魅力であるそれぞれの心情を描くリアルさが共感を呼び、家族の温かさを伝えていました。
注目ポイントを3つご紹介しましたがいかがでしょうか?
「花咲くいろは」はお仕事、恋愛、家族と様々なテーマがストーリーに絡んでいきます。
ヒロインが周りの人と共に成長していく姿は、朝ドラの様なリアルさがあり、2クール24話という長いストーリーも最終回まで余すことなく楽しむことができます。
出典:©花いろ旅館組合
Lantis Channel『「花咲くいろは」PV第5弾』youtubeより
その他にも、喜翆荘の内部や外観、日常の風景に至るすべてが丁寧に描かれており、真骨頂である背景美術も注目です。
特に、2クール目のOPの最初に喜翆荘の外観が映るシーンや、緒花の全力疾走はアニメ作品としての純粋なクオリティの高さを感じることができます!
「花咲くいろは」は石川県金沢市にある湯涌温泉街が舞台のモデルになっているので、アニメの視聴後に実際に訪れてみるのもいいですね!
続いて、第2弾「SHIROBAKO」を紐解いていきましょう。