『戦場のピアニスト』は2002年に公開された第二次世界大戦におけるワルシャワを舞台としたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画です。
そのタイトルの通りピアニストが主人公で、彼がクラシック音楽の名曲を作中で奏でます。どんな曲が演奏されたのか見てみます。
作品でクラシック音楽を奏でる主人公とは
戦場のピアニストはポーランドの実在したピアノ奏者ウワディスワフ・シュピルマンの人生を描いたノンフィクションの作品です。
彼は第二次世界大戦がちょうど勃発した時期に活躍していましたが、ナチス・ドイツがポーランドの首都ワルシャワに侵攻しユダヤ人虐殺を繰り広げる中で大切な家族を失い、肉体労働を課されるなど過酷な戦場を生きることになります。
そんな状況の中で悲劇に終わるユダヤ人の反乱、廃墟のユダヤ人居住地であるゲットーなど様々な悲惨な戦場下の様子を目の当たりにします。
しかしそのような無残な光景、人々の姿を目の前にしながら、彼の素晴らしいピアノ故にナチス・ドイツの将校に命を救われてしまうという何とも皮肉なエンディングを迎えるのです。
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映画にショパンの音楽を導入した意図とは
タイトル『戦場のピアニスト』の通りピアノ奏者ウワディスワフ・シュピルマンは作中で様々な場面でクラシック音楽を奏でるのですが、どんな音楽が演奏されていたか紹介をします。
ウワディスワフ・シュピルマンがピアノで演奏する曲の大半はポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家であり、ピアノ奏者であるフレデリック・フランソワ・ショパンの曲です。
ポーランド人ショパンを敵国の人間の前で弾かせるという演出は、つまりウワディスワフ・シュピルマンの危険を冒した、でも祖国愛を表明する為に必要な行動だったのです。
[next_heading title=ウワディスワフ・シュピルマンが作品の中で演奏した音楽を紹介]