ヴィジュアル系(V系)シーンには、実の兄弟で活動している(または、過去に活動していた)バンドマンが数多く存在します。
同じバンドでステージに立つ兄弟から、別々のバンドで切磋琢磨する兄弟まで、その関係性は様々です。
本記事では、V系シーンを彩る兄弟バンドマンたちをピックアップし、兄弟ならではのエピソードや、その後の活動の軌跡をご紹介します。
もくじ
同じバンドで活躍する兄弟V系バンドマン
まずは、同じバンドやユニットでタッグを組み、精力的に活動を展開している兄弟バンドマンをご紹介します。
Angelo(キリト&KOHTA)

兄弟関係: キリト(Vo・兄) / KOHTA(Ba・弟)
V系の兄弟バンドマンと聞いて、真っ先にこの2人を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
前身バンド「PIERROT」時代から、長年にわたり同じバンドのフロントマンとベーシストとしてシーンを牽引してきました。
KOHTAさんがキリトさんのことを「お兄」と呼ぶなど、微笑ましい関係性もファンから愛され続けています。
Angeloは2022年1月に一度無期限活動休止に入り、それぞれソロ等で活動していましたが、2025年に待望の再始動を果たしました。
NICOLAS(朔&茜)

兄弟関係: 朔(Vo・兄) / 茜(Gt・弟)
異例の全国108箇所ワンマンツアーを敢行するなど、アグレッシブな活動でシーンを荒らし回った「ゴシップ」。
ライブMCやインストアイベントでは、過激なバンドコンセプトとは裏腹に兄弟の仲良しトークが飛び出すギャップも魅力でした。
ゴシップは解散を迎えましたが、その後、新バンド「NICOLAS」として再始動。現在も同じバンドのメンバーとして、活動を続けています。兄弟揃っての力強いパフォーマンスは健在です。
ザアザア(一葵&零夜)

兄弟関係: 零夜(Ba・兄) / 一葵(Vo・弟)
関西発、キャッチーで中毒性のある楽曲と独自のコンセプトで絶大な支持を集める「ザアザア」。ベースの零夜さんとボーカルの一葵さんが実の兄弟です。
結成当時、兄の零夜さんが「CHEMISTRYみたいなバンドをやろう」と弟の一葵さんを誘い、蓋を開けてみたらゴリゴリのV系だったという結成エピソードを持っています。
一葵さん本人が「騙された」と語るエピソードはファンの間でも有名です。
慟哭~doukoku~(隆介&文哉)

兄弟関係: 隆介(Vo・兄) / 文哉(Gt&Syn・弟)
ポップスからテクノ、インダストリアルまで幅広いサウンドを取り入れるデジロックV系ユニット「慟哭~doukoku~」。
2008年の始動から長きにわたり兄弟ユニットとして活動を続け、ヨーロッパなど海外での公演実績も豊富です。結成15周年を迎えた際には、約6年ぶりとなる新曲のリリースでも再注目を集めました。
POIDOL(絢瀬ナナ&絢瀬蘭)

兄弟関係: 絢瀬ナナ(Vo・兄) / 絢瀬蘭(Ba・弟)
「兄弟でバンドをやりたい」という熱い思いから結成された「POIDOL」。ダンスを取り入れたキャッチーなスタイルで人気を集めました。
惜しまれつつ解散を迎えた後、絢瀬兄弟はメンズアイドルグループ「VINANSHI」のメンバー(ナナはピンク担当、蘭はパープル担当)として新たなスタートを切りました。
蘭さんはV系バンド「サドマゾ(SADOMAZO)」を兼任しつつ、怪我による一時休養などの困難も乗り越えながら、輝きを放ち続けています。
黒百合と影(黒&K)

兄弟関係: 黒(Gt)とK(Ba)は双子
「黒百合と影」の黒さんとKさんは、並んでプレイする姿が目を引く双子の兄弟でした。
2018年のバンド解散後、2019年頃に双子でのセッションライブ出演などはありましたが、現在は公の音楽活動からは距離を置いているようです。
GARAK’S(NARUMI&RUMINA)

兄弟関係: NARUMI(Gt・兄) / RUMINA(Gt・弟)
「GARAK’S」のNARUMIさんとRUMINAさんは、前身バンド「LOG-ログ-」時代から共にツインギターを担当していた兄弟コンビです。
GARAK’Sの活動終了後、兄のNARUMIさんはYouTuber「なるみ【なるチャンネル】」としてV系関連の発信やギター演奏を中心に活動。
弟のRUMINAさんはバンド「ベル(Belle)」に加入して活動を続けていましたが、同バンドは2023年に解散を迎えました。
バンド活動としての区切りは迎えた両者ですが、2024年末にはGARAK’Sの一日限定復活公演が行われ、NARUMIさんとRUMINAさんが再びツインギターを披露する胸熱な展開も見られました。
別々のバンドで活躍する兄弟V系バンドマン
続いて、V系シーンに大きな軌跡を残し、別のステージへ進んだり、惜しまれつつ解散・活動休止を迎えた兄弟バンドマンたちです
0.1gの誤算(緑川裕宇)&ペンタゴン(拓)

兄弟関係: 緑川裕宇(Vo・兄) / 拓(Gt・弟)
洗足学園音楽大学出身の2人は、0.1gの誤算とペンタゴンの別々のバンドで才能を開花させました。
ペンタゴンの解散後、拓さんは「SUGAR IN THE CLOSET」の結成(ベースへ転向)を経て、現在は主に作曲家・アレンジャーとして活躍。
V系やアイドル系アーティストへの楽曲提供を中心に、クリエイターとして独自の音楽キャリアを築いています。
一方、緑川裕宇さん率いる0.1gの誤算もV系シーンで独自の存在感を放ち続けており、兄弟それぞれが別の形で音楽シーンを盛り上げています。
グリーヴァ(優冴)& MIZTAVLA(氷龍)
兄弟関係: 氷龍(Gt・兄) / 優冴(Dr・弟)
古き良き「90年代の王道V系」を継承したグリーヴァのドラマー・優冴さんと、MIZTAVLAのギタリスト・氷龍さんも実の兄弟です。
それぞれのバンドが活動していた頃は、対バンでの共演や2マンツアーを行うなど、バンド同士の親交も非常に深いものでした。
SNSでカラコンを貸し借りするやり取りを見せるなど、兄弟ならではの距離感にファンも癒されていました。
2017年末から2018年にかけて両バンドが活動の区切りを迎えた後は、別々の道を歩んでいます。
優冴さんは現在、表立った音楽活動を控えているようですが、氷龍さんはMIZTAVLA終了後、「ヴァージュ(VIRGE)」のギタリストとして約5年半活躍しました。
同バンドの解散後はフリーとなり、現在はサポートギターや作編曲など、個人での動きを中心に音楽活動を継続しています。
まとめ:形を変えても続く兄弟の絆
同じステージで活動を続ける兄弟、別々の道や新たなジャンルへ進んだ兄弟など、その後のキャリアは多種多様です。 現在の活動形態は変わっても、彼らがV系シーンに残した楽曲や兄弟ならではの軌跡は、今も色褪せることなく残り続けています。