圧巻の歌唱力と迫力の存在感で伝説を打ち立てた初代トップ姿月あさと
姿月あさとさんは1987年初舞台の73期生。同期生には天海祐希さんがいます。
恵まれた容姿で将来性有望と思われたものの、当時スターぞろいだった花組に在籍しており、少し埋もれた存在でした。
しかし、研究科5年の時に「心の旅路」新人公演で真矢みきさんの役を演じてから、俄然注目が集まりました。当時の若手2枚目男役の中では抜群の歌唱力、甘いマスクで、これは放っておけないという感じになったのです。
そして月組に組替えとなり、天海祐希さんトップスターのもとで新進男役スターとして輝き始めました。
前述したように真琴つばささんトップスター時代に2番手に昇格しましたが、すぐに宙組が立ち上がることとなって、トップスターに昇格。まだ若いトップの誕生にファンは湧き立ちましたが、姿月さんの実力と魅力ならばと納得させられるものでした。

出典:©宝塚歌劇団 宙組公演『エリザベート』より香港公演、お披露目公演を成功させたのち、大ヒットとなったのが1998年上演「エリザベート」、「激情―ホセとカルメン―」。
前者は初演ではありませんでしたが、後者はこの二人だからこそできた作品。姿月&花總のトップコンビの金字塔。
語り継がれる名作となっているのは皆様ご存知の通りで、その後も再演され続けています。
姿月さんは2000年に退団しましたが、退団公演はチケット競争率・ファン動員率が当時の史上最高を記録。
最高に人気のあるトップスターで、初代がこの方だったからこそ、のちのトップスターたちも負けないようにと奮起し、輝いていったのだと考えられます。
相手役の花總まりさんはトップ娘役を続投、次期トップスター和央ようかさんとともに宙組を引き継ぐことになりました。
ミレニアムな年に誕生、大人の魅力溢れる2代目トップ和央ようか
和央ようかさんは姿月あさとさんの一期下の74期生。
森奈みはるさん、白城あやかさん、麻乃佳世さんのトップ娘役3人を輩出した華やかな期の一員でもあります。

出典:©宝塚歌劇団 ©宝塚クリエイティブアーツ タカラヅカ・スカイ・ステージ『テンプテーション!-誘惑-(’04年宙組・東京・千秋楽)』よりかなり若手の頃から抜擢されてきたスターで、確かな実力の持ち主。大人の男性役を演じることができる、知性を感じさせるトップスターでした。
雪組時代から共にしてきた花總まりさんとはゴールデンコンビと呼ばれ、この二人だからこそ演じられた!と思える作品もどんどん誕生しました。
2002年の「鳳凰伝」、2004年「ファントム」などがこの二人の代表作。鳳凰伝では、花總まりさんの冷酷で美しいトゥーランドット姫が話題に。

出典:©宝塚歌劇団 宙組『鳳凰伝』『ザ・ショー・ストッパー』よりファントムは、有名な「オペラ座の怪人」の別解釈バージョンでしたが、衝撃のストーリーで観客を涙の渦に引き込みました。
どちらも再演されており、今後もきっと上演してくれるのでは?と思うほどの伝説の公演となっています。
2006年に、和央・花總コンビは退団。宙組はまた新たに生まれ変わります。