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アニメ史に激震!映画「この世界の片隅に」はなぜこれほどまでに絶賛されるのか?

アニメ史に激震!映画「この世界の片隅に」はなぜこれほどまでに絶賛されるのか?

のん(能年玲奈)さんが吹き込む主人公の生き様

出典:©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
『この世界の片隅に』公式アカウント(@konosekai_movie)Twitterより

この映画の主人公「北条すず」の声を演じるのは、女優として活躍しているのんさん。

片渕監督が「ほかには考えられない」とオファーをした彼女の声は、主人公のやわらかい性格と非常にマッチしています。

のんさんは役作りについてこう語っています。

「最初はすごく難しくて、どうしたらいいんだと悩んだんですけど、やっていくうちに絵に息を吹き込むというのが楽しくて。あぁ、声優さんはこういうことをされていたのかと思うと興奮しました」

すずはあまり自己主張のしない、おしとやかで健気な女性です。

表面的にはおとなしそうにふるまいますが、劇中にたびたび登場する彼女の描く絵からは深くて広い感受性が垣間見られます。完璧じゃない、特別美しいわけでもない、それなのに忘れることのできない透明感のある主人公をのんさんは見事に演じています。主人公が人として女性として成長し変化するとき、彼女の声もグッと大人っぽく変わるところも見どころです!

登場人物全員が鮮やかに生きる

この世界の片隅に

物語の主な登場人物はすずの実家家族、そして嫁ぎ先の北条家の家族です。

登場人物が多いと全員を丁寧に描き切るのは大変なことですが、この映画に登場する人々は誰しもが自分の運命と向き合いながら、たしかにそこに生きています。

「一触即発な性格の兄」「人懐っこい妹」「気の強い義理の姉」など彼らはしっかりと喜怒哀楽を持ち裏も表もある人間なのです。原作を書かれたこうの史代さんは“私は常に真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている”と語っています。

「この世界の片隅に」はまさに登場人物ひとりひとりが己の“栄誉”を隠し持っているように読み取れる作品でした。

戦争のある日常を生きる人々を、まるで私たちの隣人かのように感じられる作品

この世界の片隅に

私たちはいつだって本や映画の中で、実際にはありえないような出来事や世界を疑似体験することができます。

しかし「この世界の片隅に」はまるで私たちのすぐそばで起こっている出来事なのではないかと錯覚させるのです。

片渕監督もこのように語っています。

「リアリティを追及することは、世界を限定することではないんです。逆に、その世界が存在すると感じられ、見えている以外にあるものを想像力で感じられるようになると思っています」

日常の風景がこんなにも胸を打ち、“なんて美しいのか”と感じることができる。それは“細部まで行き届いた演出”や“主人公すずから見える世界観”が、私たち映画を見る人間のそれぞれの心の中で完成しているからなのかもしれません。

これは単純な戦争映画ではない!そう言い切ることができる作品です。

片渕須直監督の思いが込められたアニメーション映画「この世界の片隅に」をぜひご覧ください!

著者:おしゃ



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